清白寺は、参道が特に特徴的です。約100mある参道の両脇に梅の古木が50本程植えてあり、甘い香りを漂わせながら一斉に咲き誇る梅の花は圧巻です。また境内にはめずらしい緑色の桜「御衣黄桜:gyoikou」があり、訪れる参拝者の目を和ませています。その他に蓮の花や牡丹、曼珠沙華など四季折々の草花で彩られています。

御衣黄

御衣黄(ぎょいこう)は、緑色の花を咲かせる珍しい桜です。江戸時代に、京都の仁和寺で栽培されたのがはじまりとされています。名前の由来は貴族の衣服の萌黄色に似ていることによります。色は白色から淡緑色ですが、最盛期を過ぎると赤みを帯びてきます。
開花時期:4月中旬~下旬。 原産地:日本。花言葉:永遠の愛・優美・心の平安・精神美。 

鬱金桜

鬱金桜(うこんさくら)は御衣黄に似ていますが、御衣黄のように花弁は厚くなく気孔もありません。色は緑色が弱く淡黄色です。数百品種ある桜のうちで唯一、黄色の花を咲かせる大輪の八重咲きの桜です。名前の由来は、ウコンの根を染料に用いた鬱金色に似ていることに由来します。
開花時期:4月中旬~下旬。花言葉:優れた美人。

西湖梅・梅

境内の仏殿脇には夢窓国師が中国から持ち帰った伝えられる西湖梅が植えられていて、初春には何百年に渡り花を咲かせ続けています。また参道の両脇には梅の古木が50本程植えられ「梅参道」として親しまれています。
開花時期:3月上旬~中旬。花言葉:高潔・忠実・忍耐。

本堂の裏に蓮が咲く池があります。仏教では泥水の中に咲く美しい花が仏の智慧や慈悲の象徴とされています。如来像の台座は蓮華をかたどったものです。蓮の花は早朝に咲き昼には閉じてしまうため、午前中に訪れることをお奨めします。
開花時期:7月~8月の午前中。原産地:インド、その周辺。花言葉:清らかな心・神聖・離れゆく愛・雄弁。

曼珠沙華

曼珠沙華は彼岸花とも言われ、秋の初めに花をつけます。清白寺では参道にそって、赤い花を楽しむことができます。曼珠沙華は、法華経などの仏典に由来し、彼岸花の名はその名のとおり、秋の彼岸ごろから開花することに由来します。
開花時期:9月。原産地:日本、中国。花言葉:情熱・独立・再会・転生・悲しい思い出・また会う日を楽しみに。

牡丹

春には清白寺の境内に赤やピンクの牡丹の花が咲きます。花が咲いている期間がほぼ20日間のため、二十日草と呼ばれることもあります。昔の人の言葉で、牡丹は花の富貴なる者なりという言葉があり、この言葉から富貴という花言葉が生まれました。
開花時期:5月。原産地:中国。花言葉:風格・恥じらい・富貴・人見知り。